PEN-F*Life

カメラと、写真と、日々の暮らしの記録。

拝啓 十五の君へ【前編】

桜1

 

 

3月と言えば卒業シーズンでもありますね。

個人的には過去のことを書くのはあまり好きではないのですが・・・ 

【記憶の記録】として気持ちの整理をする為に書き残しておきたい事があったので、

この場所に書き綴っておこうと思います。

 

 

個人的な遠い昔の思い出話?なので、スルーして下さってOKです。

どれどれ、しょうがないから読んでやろうか!と思って下さった方はお時間のある時にでも

読んでいただけるとありがたいです。前もって言っておくとあまり面白い話ではありません。

少し重い話かもしれません。かなり端折って書きますが、できるだけ重くならないように書くつもりではあります。

 

先日のことですが、実家に帰省をした時に母と色んな話をしました。 

そして母の話から、胸の中に閉じ込めていた記憶が堰を切ったかのように自分の中に流れ始めたのです。

拙い文章力で恥ずかしい限りではありますが、当時の記憶を掘り起こしながら書こうと思います。

 

 

 

 

 

同級生にK君という男の子がいました。K君とは中学校が同じ学校でした。

3年間を通じて同じクラスになったことは無かったけれど、割と仲の良かった友達(TくんとSくん)の

グループに居たのでちょこちょこと何かしら話をする機会がありました。

 

見た目ちょっとヤンチャしてた感じはあったけれど、話してみると見た目の印象とは違って穏やかで優しくて

話をしていると、どこか波長が合うような不思議な感じがしていました。

当時聴いていた音楽の趣味も良く似ていて、考え方もどこか似ている部分がありました。

 

 

今でも印象に残っているのは、学校の帰り道の通学路。

呼び止められて「一緒に桜を見ようよ、いい場所知ってるんだ。」と、ある場所に連れて行かれました。

そこには綺麗な桜の木が沢山あって、咲き誇る桜の花がとても綺麗でした。

ベンチに腰掛け、隣で一緒に桜を眺め話をしたのだけど、その時のK君の横顔が

とても素敵で、普段の彼とはなんだか違って見えてドキっとしたのです。

 

 

3年生になり、受験勉強も本格的になってきた頃、休み時間に受験の話をした事がありました。

どこの高校を受けるのかを訊かれました。地元の高校の名前を告げると自分も同じ高校志望なんだ、と

話してくれました。同じ高校になれたら楽しいだろうね、なんて他愛もない会話を交わしました。

 

 

卒業式も近づいてきた頃に卒業アルバムが完成して配られて、最後のページに仲の良かった友達から

寄せ書きを書いてもらいました。最後にT君、S君、K君のいるクラス(3人一緒)に行って、寄せ書きを

書いてもらうために自分の卒業アルバムを託しました。

 

 

卒業式の日の朝、K君が教室に私の卒業アルバムを届けに来てくれました。

「遅くなってごめん。」と申し訳なさそうに言ってきたのを今でも覚えています。

その場で寄せ書きを見ようとしたら「家に帰ってからのお楽しみだから今はダメ!」と止められたので

バカ正直だった私は素直にK君の言葉に従って、アルバムを鞄の中にしまいました。 

 

 

卒業式が終わって、帰り際に「合格発表の日に学校で会おうな!」と声を掛けられ

「うん、じゃあまたねー!」と手を振って別れました。

 

 

家に帰ってからアルバムの寄せ書きを開いて読んでみました。

 

T君からの寄せ書きは

『アルバムの俺の顔見ないでくれ 変な顔してるから恥ずかしい』

 

なんかすごくクールに見えてシャイな所があるT君らしくて笑いが込み上げました。

冷たそうに見えて優しいハートの持ち主で、熱い男の子でもありました。

 

S君からの寄せ書きは

『南野陽子カワイイー! そんなことよりも何よりも俺のこと忘れないでくれ・・・』

 

S君はナンノちゃんにお熱でした。幼稚園からずっと一緒で気心知れた間柄でした。

地元を離れて遠くの高校へ行くことが決まっていました。

 

 

 

 

そしてK君からの寄せ書きに目を移すと、そこには・・・。 

 

桜2

 

 

数日後の高校の合格発表の日。私は両親と共に受験校へと発表を見に行きました。

自分の名前を見つけて、その後K君の名前を探そうとしたら両親に促されたので探すことが出来ず、

そのまま中学校へと入学手続き関係の書類を貰いに行くことになりました。

 

K君と会えたら話が出来たらいいな、と思っていたけれど、K君の姿を見かけませんでした。

特に待ち合わせや約束をした訳ではなかったけれど、なんとなく帰りづらくて、色んな子達と話をしながら校内に居たら

慌ただしくT君とS君がやってきて物陰に呼ばれ、2人からあることを告げられました。

 

「K、どこに行ったか知らん?」

 

その言葉で私は彼に何があったのかを悟りました。

K君を探しに行こうとしましたが2人に止められました。

何処にいるのかわからないのに闇雲に探してもしょうがない、と。

学校を出て、2人はK君の自宅に行ってみると言っていたのでそこで別れました。

 

もしかしたら・・・と、心当たりがあった場所へ走って向かいました。

ベンチに座っているK君を見つけて安堵の気持ちでいっぱいになりました。

何も言わずに座ってた隣りに腰掛けました。

 

「なんでここに居るってわかった?」

「なんとなくここだと思った。」

「そっか・・・スゲーな。」「でしょ?」

「・・・うん。」

 

ただ傍にいてあげたかった。

でも、どんな言葉を掛けたら良いのか当時の私には分かりませんでした。

彼の手を握って、ただ言葉もなく隣にいることしか出来ませんでした。

 

桜は咲いていなかったけど、青空がとても綺麗な日でした。

 

 

 

 

 

 

 

少々長くなったので【後編】へ続きます。

 

 

 

記事を書きながら聴いていた曲。 

このMVがとても好きです。

 

今週のお題「卒業」